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肩関節周囲炎の病態と評価1 肩関節周囲炎の分類 [運動器]

今日は肩関節周囲炎の病態と評価について説明します。
肩の痛みについて、肩の痛みを出す疾患として、

1.肩を構成する筋、骨、関節自身の疾患

2.神経血管性の疾患

3.内臓諸器官からの関連痛

などが考えられています。



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肩関節周囲炎
40~50歳代に好発
肩関節の疼痛、ROM制限を主訴とする
軽微な外傷や誘因なくおこる。

肩関節周囲炎の分類
1.烏口突起炎
2.上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎
3.肩峰下滑液包炎
4.腱板炎(変性性、外傷性、腱板部分断裂)
5.石灰性腱炎
6.関節上腕靭帯障害(不安定性肩関節)
7.いわゆる五十肩(疼痛性関節制動症)
8.二次性肩関節拘縮
9.肩結合織炎

肩峰下滑液包炎
滑液包の肥厚、癒着、炎症によって第二肩関節に通過障害が生じた状態。
約80°以上の他動的挙上で肩峰周辺に痛みが出る。
中高年者に自然発症したものは五十肩の原因となる。

石灰性腱炎
腱板内に石灰が沈着する疾患。
退行変性を起こした腱に部分的な変性壊死が起こり、その治癒過程として石灰沈着が生じる。
石灰沈着が腱内にとどまっている静止期は無症状のことが多いが、石灰沈着が大きくなり、腱峰下滑液包壁へ膨隆ないしは流出してくると疼痛が出現する。
単純X線では腱板部に石灰沈着を認める。


腱板損傷
不全断裂を含め、腱板に炎症が生じた状態であるが、表層に腱峰下滑液包があり、両者の区別はつけにくい。
理論的には大結節、腱峰間の圧痛に加えて棘上筋への筋収縮刺激で痛みが出れば腱板炎といえる。


上腕二頭筋長頭腱炎
結節間溝内での長頭腱滑動機構の障害によって生じた炎症。
結節間溝に局限した圧痛があり、肩関節を外転、外旋したり伸展するときに疼痛が増悪する。
Yergason test、Speed testが陽性。

次回は五十肩について解説します。
肩関節周囲炎の患者像1
肩関節周囲炎の患者像 2 評価のポイント
肩関節周囲炎の病態と評価1 肩関節周囲炎の分類
肩関節周囲炎の病態と評価2 五十肩(frozen shoulder)
肩関節周囲炎の病態と評価3 肩の痛み
肩関節周囲炎の病態と評価4 拘縮
肩関節周囲炎の病態と評価5 腱板 関節包 腱板疎部
肩関節周囲炎の病態と評価6 烏口上腕靭帯 肩峰下滑液包 肩甲下滑液包
肩関節周囲炎の病態と評価7 筋力 まとめ


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