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糖尿病の人はたくさん歩いたほうが良いの? [糖尿病]

今日は、糖尿病の人はどんな運動をしたらよいのかということについて解説します。
診察室で先生に「とにかく1日1時間歩きなさい」「体重を減らしなさい」と言われる人は多いと思いますが、
膝や腰が痛かったり、続かなかったりでなかなか実践、継続することが出来る人は多くないと思います。
そんななか、日本糖尿病臨床介入試験の中間報告をみると、意外な事実に気づきます。


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日本人の患者には太っている人は少ない。
BMI 日本人平均22.7 糖尿病平均23.1 25から肥満。

血糖改善組と悪化組の摂取カロリー・体重に大差はみられない。
改善組 1746kcal 悪化組 1759kcal

血糖改善組の方が運動量が多い。

この3点です。

つまり、日本人は糖尿病でも肥満という人はそこまで多くないのです。
もちろん肥満の方もいますが…。
痩せるほどガンガン歩かずに血糖値を下げれば良いということになります。
では患者さんはどうすればよいのか、医療者はどう指導どうすれば良いのか?
ここで大事なのは、前回までに書かせていただいた部分になります。
まとめると、

減量するほどの運動量でなくても血糖値を改善できる。
その主役を演じるのは筋肉。
筋肉を刺激することで血糖値を下げることができる。

この3点です。

筋肉刺激のメカニズムとしては、
運動により筋肉が刺激される→GLUT4が活発に働く→血液中の糖を細胞に取り込む→血糖値が下がる

糖尿病における運動の効果は、
運動により、血糖値が下る。(急性効果)
血糖を低くする効果は1~2日続く。(維持効果)
インスリンの働きをよくする。(慢性効果)
細胞に糖を取り込むGLUT4が増える。(慢性効果)

なので、日常生活から筋肉を使う意識を持ってもらうことが大事になります。


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