通所リハビリは周何回通えばいいの? [介護保険]
通所リハビリにはいろいろは利用者さんが訪れます。
よく聞く質問に「週何回通えばいいですか?」とご家族に聞かれることがちょくちょくあります。
回数に関しては、身体機能の問題以外にも社会的背景など、様々な要因が考えられますが、
今回は身体機能にフォーカスを当てて考えてみました。
私はこの質問に根拠を持って答えられるようになりたいと思い、調べてみました。
あと、90才以上の方も珍しくないなか、超高齢者に対する通所リハビリの効果について考えてみました。
スポンサードリンク
まず、85歳以上の超高齢者に対する効果について。
Fiataroneらは、平均年齢87.1歳の虚弱高齢者に対して10週間、3日/週、45分/日の高負荷による筋力増強運動および栄養補給の効果を検証し、下肢筋力、歩行速度、階段昇降能力、筋横断面積が有意に改善したとしている。
Taguchiらは、平均年齢84歳(74~96歳)の要支援および要介護1の高齢者65人に対し、12ヶ月間1日/週、90分/日での包括的運動プログラム(筋力増強運動、姿勢バランス練習、歩行訓練、持久性運動など)により、下肢筋力、立ち上がり・着座の動作能力が有意に改善し、12ヶ月後の要介護認定に有意な変化が認められなかったと報告している。実施しなかった群では6分間歩行距離、歩行速度の成績が有意に低下している。
これらのことから、超高齢者であっても運動介入効果および介護予防効果が認められてきている。
今度は、1週間あたりの実施頻度による効果について
・厚生労働省介護予防継続評価分析等検討会の介護予防効果に関する調査検討結果では、週1回未満に比べて週2回以上、1回あたり30分未満に比べて30分~1時間以上の実施が要介護度や身体機能の改善に有意に関連したとされている。
・nakamuraらは筋力・筋持久力・動的バランス・協調性・呼吸循環機能を改善する運動では、週1回、週2回群より週3回群では体重・協調性・呼吸循環機能・動的バランスの改善が有意に大きかったと報告している。
・Stiggelboutらは週1回・週2回ともに身体機能に有意な主効果を認めなかったが、週2回においてのみ健康関連QOL(vitality plus scale)が有意に改善したとしている。
・Foleyらはデイリハビリテーションセンターを利用する高齢者106人を対象に行ったが、週1回、2回の頻度による機能・活動・QOLの維持、改善に大きな違いはなかったとしている。
・実施頻度、実施時間について対象者や運動介入内容の違いによって必ずしも一定の見解は得られていないものの、筋力・姿勢バランス・歩行といった主要な身体機能に対する運動介入の実施頻度については週2回以上が有効であると推測される。
このことから、私は週2回くらいから始めてみてはどうでしょうと話をすることが多いです。
スポンサードリンク
よく聞く質問に「週何回通えばいいですか?」とご家族に聞かれることがちょくちょくあります。
回数に関しては、身体機能の問題以外にも社会的背景など、様々な要因が考えられますが、
今回は身体機能にフォーカスを当てて考えてみました。
私はこの質問に根拠を持って答えられるようになりたいと思い、調べてみました。
あと、90才以上の方も珍しくないなか、超高齢者に対する通所リハビリの効果について考えてみました。
スポンサードリンク
まず、85歳以上の超高齢者に対する効果について。
Fiataroneらは、平均年齢87.1歳の虚弱高齢者に対して10週間、3日/週、45分/日の高負荷による筋力増強運動および栄養補給の効果を検証し、下肢筋力、歩行速度、階段昇降能力、筋横断面積が有意に改善したとしている。
Taguchiらは、平均年齢84歳(74~96歳)の要支援および要介護1の高齢者65人に対し、12ヶ月間1日/週、90分/日での包括的運動プログラム(筋力増強運動、姿勢バランス練習、歩行訓練、持久性運動など)により、下肢筋力、立ち上がり・着座の動作能力が有意に改善し、12ヶ月後の要介護認定に有意な変化が認められなかったと報告している。実施しなかった群では6分間歩行距離、歩行速度の成績が有意に低下している。
これらのことから、超高齢者であっても運動介入効果および介護予防効果が認められてきている。
今度は、1週間あたりの実施頻度による効果について
・厚生労働省介護予防継続評価分析等検討会の介護予防効果に関する調査検討結果では、週1回未満に比べて週2回以上、1回あたり30分未満に比べて30分~1時間以上の実施が要介護度や身体機能の改善に有意に関連したとされている。
・nakamuraらは筋力・筋持久力・動的バランス・協調性・呼吸循環機能を改善する運動では、週1回、週2回群より週3回群では体重・協調性・呼吸循環機能・動的バランスの改善が有意に大きかったと報告している。
・Stiggelboutらは週1回・週2回ともに身体機能に有意な主効果を認めなかったが、週2回においてのみ健康関連QOL(vitality plus scale)が有意に改善したとしている。
・Foleyらはデイリハビリテーションセンターを利用する高齢者106人を対象に行ったが、週1回、2回の頻度による機能・活動・QOLの維持、改善に大きな違いはなかったとしている。
・実施頻度、実施時間について対象者や運動介入内容の違いによって必ずしも一定の見解は得られていないものの、筋力・姿勢バランス・歩行といった主要な身体機能に対する運動介入の実施頻度については週2回以上が有効であると推測される。
このことから、私は週2回くらいから始めてみてはどうでしょうと話をすることが多いです。
スポンサードリンク
コメント 0