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通所リハビリに効果はあるの? [介護保険]

今回は通所リハビリの効果について考えてみました。
通所リハビリに配属された1年目のPTの方は、
まだまだ右も左もわからない状態で仕事に向き合っていると思いますが、
集団体操やったり、短時間のベッド上の運動療法をやったりしながら、
ふと、自分のしていることは本当に意味があるのだろうか、これでいいのだろうかと思い悩む時があると思います。
急性期や回復期は良くも悪くも効果がわかりやすいのですが、維持期はなかなか変化に気づきにくいと思います。
そんななかで、維持期のリハビリに対する考え方や、今後の参考になればと思います。


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まず、通所リハビリの効果について。文献によると、厚生労働省介護予防継続評価分析等検討会の介護予防効果に関する調査検討結果(H21.3)では、
介護予防サービスを利用した9105人を分析対象として、要介護認定、基本チェックリスト、
認知症高齢者の日常生活自立度、障害高齢者の日常生活自立度、主観的健康感、
SF8の1年後の改善・維持悪化を主な帰結評価として効果が検証され、
特定高齢者施策および新予防給付はともに定量的な介護予防効果が算出されたと
結論付けられているそうです。維持期の方を対象としているとはいえ、効果は出ているんだろいうことが分かります。

では具体的に運動器の機能としてはどうなのでしょうか。

運動介入形態(個別運動または集団運動)での効果として、
集団運動期間実施後の個別運動実施群と個別運動のみ実施群での比較検証では、前者では下肢筋力、精神機能が有意に改善した。
集団運動による活気の向上や運動習慣の形成が、その後の個別運動に有益な影響を与えると報告している。
また、集団運動と個別運動の組み合わせにより姿勢バランス、歩行、精神機能においても有意に改善し、集団運動が有益な運動療法であると報告している。
さらに、集団運動では主体的態度、達成・満足感、自己認識、内発的意欲といった運動を習慣化させる個人的要因が維持・向上し、個別運動では維持・低下傾向であったと報告している。

つまり、どちらも有効で、療法を組み合わせると効果がより大きいということがわかります。
個別運動は利用者さんのニーズを直接的に反映した介入が可能であり、さらに集団運動を組み合わせることにより、ベッド上だけでは賄えない運動量、活動量を確保しやすい上に、運動プログラムに対する意欲、動機付け、達成感、楽しさの向上が運動習慣の形成に役立つ利点があると考えられます。
私はこの考えをベースに通所リハビリで業務にあたり、個別運動、集団運動どちらも取り入れたプログラムの提供を行っていました。


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