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糖尿病患者の教育入院は「教育すること」が目的ではない [糖尿病]

糖尿病患者の教育入院についてです。
当たり前ですが、糖尿病患者の教育入院は「教育すること」が目的ではないです。
エンパワーメント(自己管理能力)を引き出すことが目的です。
今回はこのあたりの説明をします。
まず、入院目的にはおおまかにいくつかのパターンに分かれると思います。
1.治療目的なのか(インスリン導入)
2.純粋に教育目的なのか
など。
1であれば、適切なインスリンの量を調整することが一番の目的になると思います。
その間にインスリン手技の説明、低血糖、シックデイなどの症状の説明を行い、
後日外来に来た時にフィードバックしていくことになると思います。
では、教育だけの入院の方に一番求められることは何でしょうか?



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教育入院の患者さんには色々な状態の人が居ます。
ですが、教育入院に来てるくらいの方々なので、既に自分なりに行動しているか、
すぐに始めるつもりがある人が多いと思います。つまり、やる気がある人達です。
このような方々に必要なことは、具体的な行動目標を設定し、成功すれば承認する。
段階的に目標を上げていくことが求められます。
さらに、知識の補填をすることが重要です。
それだけでは患者さんが受動的に知識をつめ込まれて終わりになってしまうため、
エンパワーメントを引き出したことにはなりません。
ここで効果的なのが、カンバセーションマップだと言われています。

カンバセーションマップとは、
糖尿病患者さんや家族、友人が5~10人程度のグループとなり、
グループの興味関心に従い、4つのテーマの中から1つを選び、
ファシリテーターの医療スタッフと共にそれぞれのテーマについて1時間ほど話し合います。
そして、グループでの会話を通じて、糖尿病に関する知識を整理し、
糖尿病の療養に対する自らの感情を見直し、前向きな療養生活を送る目標作りを行ってもらいます。
医療者から患者への一方的な話よりも、患者同士による双方向の話し合いにより、
教科書的な話から、より一歩進んだ理解、行動変容を期待できます。




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