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透析リハビリは心不全に注意しよう [透析リハビリ]

透析リハビリは患者さんのリスクが多く、PTはリスク管理に細心の注意が必要だと思います。
今回はその中でも心不全について考えてみようと思います。
まず、一番に考えて欲しいのは、


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透析前は最も体液が過剰な状態であり、すでに軽い心不全状態であるということ。
軽度な運動でも負荷になる場合があり運動量の調整は注意が必要です。
不整脈もLown分類重症度Ⅲ度以上の割合が30%程度おり、透析後半から終了後6時間くらいまでに多いことが指摘されている。
このことから、運動前後のバイタルサインの変化に注意、全身状態の変化に留意が必要となります。

透析患者の心不全には2つのメカニズムがあるといわれています。
1つは基礎疾患に由来する障害...高血圧、糖尿病、動脈硬化症など
2つめは透析療法下における血行動態・代謝異常
です。

基礎疾患に由来する心不全
高血圧による血管内の圧負荷増大による心筋肥大、脂質・糖代謝の異常が微小血管障害を引き起こし、左室壁伸展性の低下や拡張機能の障害などの心筋の変性をきたし、冠血流量の低下による虚血、血管狭窄による虚血を引き起こし、心機能不全を起こす。

透析療法下における血行動態・代謝異常による心不全
カルシウム・リンの代謝異常が冠動脈や心弁膜の石灰化を起こし、動脈の狭窄や弁逆流や弁狭窄を起こし、機能不全に陥る。
体液貯留による循環血流量の増大による容量負荷で心機能不全に陥る。
自律神経機能障害や高カリウム血症による不整脈から心機能不全が起こる。
脂肪酸代謝異常からエネルギー生産障害が起こり、心機能不全が起こる。
などが考えられています。


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