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糖尿病患者の運動はなぜ続かないのか? [糖尿病]

糖尿病患者さんが自己管理をどれくらいできているかご存じですか?
ここに食事療法、運動療法、血糖自己測定、服薬、インスリン自己注射という、5つの行動があります。
それぞれの実行度は・・・


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ランキング形式にしました。

1位 インスリン自己注射 98%
2位 服薬        93%
3位 血糖自己測定    80%
4位 食事療法      60%
5位 運動療法    40~60%

だそうです。
理学療法士としてはなんとも寂しい数値です。
運動療法がどれだけ効果的かは以下の記事で解説しております。
糖尿病患者の運動療法は一石三鳥の効果がある
糖尿病患者の運動療法には血糖値を下げる主役がいる!
糖尿病患者が運動するとインスリン感受性が改善する理由
糖尿病運動療法が糖と脂質を減らす理由
糖尿病患者が運動療法をすると悪玉が減って善玉が増える件

ではなぜこんなに有効な運動療法の患者さんの実行度が低いのでしょうか?
ある研究によると運動療法を実行している人は52%程だそうです。
しかし、運動療法が効果的とは思えないと答えた人は0.6%しかいなかったとのこと。
つまりみなさん運動が必要だとわかっていながら実施していないということになります。
運動をしない理由は1位:時間がない。2位:運動するといたいところがある。3位:運動指導を受けたことがない。
ここで気になるのが3位の運動指導を受けたことが無いという人たちです。
理学療法士の私達であれば、時間がなくても、痛いところがあってもできる運動はたくさんあることを知っているはずです。
理学療法士によって効果的な適切な運動療法が指導できるのではないでしょうか。
しかし、実際に運動療法の指導をしているのは医者が最も多く(65%)、次いで看護師、管理栄養士、健康運動指導士、理学療法士(4%)と続きます。
4%・・・寂しすぎます。

これには保険点数の問題や時間の問題が関わってくるため、すぐに解決できる問題ではないですが、
今後は1000万人を超える糖尿病患者に深く関わっていく必要があると思います。
運動療法・食事療法・薬物療法によって進行を遅くすることができれば網膜症による失明や、壊死による切断、透析などの数も減らすことができ、
医療費の削減にもつながります。
運動指導で点数がとれる時代が早く来ることを切に願います。



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