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肩関節周囲炎の病態と評価3 肩の痛み [運動器]

今日は痛みの評価について説明します。まずは痛みの種類から。

痛みは「急性炎症痛」と「慢性炎症痛」に分けられる。

つまり、急性痛か慢性痛かの区別が必要となります。


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急性痛
急性炎症痛とは、滑膜組織などの増生や腫脹、肥厚による一次性の侵害性疼痛のことをいう。
わずかな痛みにも反応し、可動域終末の伸張感を待たず、逃避性の運動制限がある。
炎症発生の病巣部位としては、腱板、肩峰下滑液包、上腕二頭筋長頭腱炎などがある。
夜間痛も出現するため、就寝時の体位や睡眠障害の有無、痛みの部位(範囲)、出現パターン(持続的か間が空くか)、鎮痛剤服用の有無を確認し、日常生活指導を行います。


慢性痛
慢性痛とは、一次性侵害性疼痛の沈静化の遅延に伴う、痛みに対する防御的反応の長期化や拘縮などの二次性の原因により生じるものをいいます。
凍結肩への移行期では、肩峰下滑液包の肥厚、関節包およびその周辺組織の癒着や短縮が要因となります。
可動域終末での伸張刺激による痛みが著明で、肩峰下でのインピンジメントによる痛みが肩峰周辺に生じてきます。
長期にわたる痛みの悪循環に陥っており、痛み閾値の著明な低下、範囲が肘や前腕まで拡大。
再現痛の得られない状態も認められる。
肩コリ、片頭痛、更年期障害の愁訴も加わり、症状の重度化を招く症例もあります。
肩関節周囲炎の患者像1
肩関節周囲炎の患者像 2 評価のポイント
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肩関節周囲炎の病態と評価2 五十肩(frozen shoulder)
肩関節周囲炎の病態と評価3 肩の痛み
肩関節周囲炎の病態と評価4 拘縮
肩関節周囲炎の病態と評価5 腱板 関節包 腱板疎部
肩関節周囲炎の病態と評価6 烏口上腕靭帯 肩峰下滑液包 肩甲下滑液包
肩関節周囲炎の病態と評価7 筋力 まとめ


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